エクアドルってどこだったっけ。グアテマラってどこだったっけ、と笑いながら、メグはとても嬉しくなった。二日酔いも忘れて嬉しくなった。
あら、あんたたち起きてたの
瑪姬美容。
突然の声にメグも父もびくっとした。体が目に見えてびくっとするわけではないが、心の中でびくっとした。
母はすたすたとやってきて「こんなに買ったの?買い過ぎでしょ」とコーヒーの袋を指先でつまみあげて言った。500gのコーヒー袋を指先で異様な物体のように。ひどく役に立たないもの、いやそれ以下のなんだか汚れたもののように
瑪姬美容。
父もメグもなんだか意気消沈してしまった。spirit crusher メグはひそかに母のことをそう呼んでいる。やる気やいい気持ちを文字通りcrush、潰してしまうのだ。
ま、いいわ。私にも一杯入れておいて。
母はそう言い、またすたすたとリングを出ていき、パシッとドアを閉めた
瑪姬美容。